我々、循環器内科および心臓血管外科は、ハートチームという共通の考えのもと、広大な会津・南会津医療圏の地域住民の方々の循環器疾患に対して、適切な治療を内科的・外科的側面から話し合って決めています。ハートチームカンファレンスでは、医師のみならず看護師や放射線技師、臨床工学技士、理学療法士、栄養士、検査技師らが参加しており、治療戦略を予め話し合っておくことで、全員が共通の意識を持ちながら治療に集中できるようにしています。また、手術症例に関しては、心臓血管外科の先生から手術所見を提示していただくことで、依頼した患者さんの実際の治療を目にして知識を深め、手術適応の見直しやお互いのレベル向上を図ることができています。普段からチームワークの繋がりを強くすることで、スムーズな急患対応にも活かされています。

　また、ハートチームとしての活動を地域の先生方に生かす取り組みとして、オンラインによる「あいづ地域循環器相談窓口」を開設しています。地域の先生方においては、循環器診療の診断や治療方針に悩まれたり、また、家族の都合やコロナウイルスの影響などで紹介、受診ができないこともあると伺います。そういった時に循環器内科、心臓血管外科を問わず相談をしていただく窓口として開設しております。実際に患者さんを目の前にする「オンライン診療」の形式ではなく、あくまでも先生方からの相談をお受けする、ということですので、患者さんがそこにいなければならないわけではありません。気軽にご相談いただいて構いませんので、ぜひ、ご活用いただければと思います。

※ 「あいづ地域循環器相談窓口」のご利用については、事前のご利用登録が必要となります。
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