財団法人 竹田綜合病院
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        <読者の方から頂いた感想を紹介します>                 

(平成27年11月9日現在)

 
 

30代の女性から頂いた感想を紹介します。彼女はまだお若いですが「人間学」を大切に生きておられ、内面を成長させていこうと日々を大切に過ごされています。私も「置いていかれないようにがんばらなくては」という気持ちになり、大いに勉強させて頂きました。

 

私の仕事は医療とは別の分野ですが、仕事をする際の技術の磨き方には共通点があり、とても共感しました。その中でも「見立て」という目に見えないものを見抜く力を鍛えることや、誰も助けてくれない状況の中で、独りで努力される先生の姿が、今の仕事をはじめた頃の自分と重なりました。先生の過酷な状況とは比べ物になりませんが…。
目に見えない力を鍛えるための努力は、どの分野でも大切なものだと改めて感じました。その力を鍛える上で必要なものが人間学であり、どんなに経験を積んでも人の心を理解できなければ、「三方よし」の良い仕事はできないと思います。岸本先生の本をきっかけに、少しずつですが、私も自分の道を極めて行きたいと思います。また、後半に記載されていた皮膚科の現実は、私も実際に経験しましたが、湿疹が治らないのは、医師たちから自分のせいだと思い込まされていたということに衝撃を受けました。この事実はぜひ多くの人に知ってほしいです。
本の中で、とても共感できる内容が多かったです。人間学は、どんな仕事であっても、どんな環境に置かれていても応用が利く。本の冒頭、5つの項目について、まだまだ未熟ですが、これまでの自分の経験から気づいたことを書かせていただきます。

  • 「人に対する考え方」

「人間学」を知る前は、人とぶつかることが多かったのですが、様々な人の長所・短所を個性として見る事ができるようになりました。仕事でもプライベートでも穏やかな関係を築けるようになったのは、とても大きな変化です。また、周囲の人から話を聞く事で自分が体験できないことについて考える機会を与えてもらい、日々成長させてもらっているように感じます。

  • 「仕事に対する考え方」

仕事柄、人との繋がりが重要ですが、主に人の心を読み取る技術は、「人間学」を学んでからのほうがスムーズにできるようになったと思います。私は、どちらかというと仕事をテキパキできるタイプではない、先生の本の中の言葉をお借りすると「情熱と意欲はあるけれど、不器用だったり物覚えが悪かったりするタイプ」です。自分ができるようになると、どうしても若い人に「なんでこんなことができないんだ」と思いがちですが、初心を忘れずに接することで、不器用なタイプの人でも能力を伸ばしていけるのではないかと考えています。本の中で不器用な人のほうが「モノ」になると言って頂けて嬉しかったです。

  • 「日常に対する考え方」

以前は、いつもどこか満たされない感覚がありました。自分の日常に目を向けずに他人の成功にばかり目がいっていたのかもしれません。今は、毎日眠る前に、その日あったことに感謝をするようにしています。すると、当たり前の日常がとても尊いものだと感じられ、貴重な体験をさせてもらっているということに気づくことができました。以前よりも充実した一日を過ごせるようになったと思います。

  • 「社会に対する考え方」

「自分が社会に対してどのように貢献できるか」についてよく考えるようになりました。私一人ではたいした事はできませんが、仕事を通じて人の心を癒していけるようになりたいと考えています。そのためにも「人間学」を勉強してもっと人の心を理解できるようになりたいと思います。

  • 「自分に対する考え方」

今は毎日簡単な日記をつけています。その時に感じた気持ちや考え方は記録しておかないとすぐに忘れてしまいますが、そういったなんとなく浮かんでくる考えの中に、困難が生じた際に役立つアイディアが隠れていたり、心の整理もしやすくなるので楽しくてやめられなくなりました。自分と向き合う時間を作ることで自然と仕事や人に対する考え方が変わっていくような気がします。

今回、岸本先生の本を読んで人間学の大切さを再確認することができました。

これからも日々精進し、成熟した人間に成長できるよう努力していきたいと思います。

 

 

 

 本気、本質がテーマであり、また若手への指南書でもあります。戦っている姿が思い浮かび勇気付けられました。

(男性)

 岸本先生の「言葉」を聞かせて頂き、非常に感銘を受けました。今後も岸本先生が健康で「志」を貫き通せる事を心よりお祈りしております。

(男性)

 「ほんまもん」を読ませて頂き、真の意味のギブ&テイクを学ぶ機会を得ました。また、知識・技術は人としての日々の努力と土台があって活きるものと改めて深く感じ入ることができました。

(男性)

 自分を奮い立たせる言葉が散りばめられており、あちこちで蛍光ペンでマーキングしながら読ませて頂きました。きっとこの本に救われる人がいるはずです。そんな人がこの本を手にすることを願っています。

(女性)

 自分を振り返り、今までの自分自身の甘さに恥ずかしさを感じています。「何をしてきたのだろうか」と痛感しています。私も自分自身変わってみたいと思いました。「自分を変える」まずは人間学から…と思うだけでなく、実行したいと思います。

(女性)

 「知っている」と「出来る」は別物である、そしてそれを分かっているにもかかわらず「やっていない」。「ほんまもん」との出会いによって初心に戻って考える事が出来ました。改めて考え直すチャンスを下さった岸本先生と「ほんまもん」に感謝いたします。

(女性)

 日々、私ができる事は何だろうと考えながら仕事をしていた“つもり”でした。が、全く、努力が足りていなかったなぁと痛感しました。本を読んで、“作業”をしないようにアンテナをピーンと高く張って、心配り、気配りも隅々までやれるように頑張ろうと思いました。

(女性)

 今まで私は、「ちゃんとやっている。こんなに頑張っているからいいんだ」と思っていた自分が恥ずかしく思いました。「このままでいいのか?」と思い知らされました。常に「問題意識」を持ち、「探求していく姿勢」を持ち続けている努力と共に「志」を持ち続けていきたいと思います。

(女性)

 「本物は何だ。それを見つけ理解せよ」とのメッセージが全てに込められていて、非常に共感を覚えました。自分を振り返ってみれば、この本に書いてあるような自分にとっての本物を追及しているか、何となく誤魔化して生きているのではないかなど考えさせられる反省をしなければならない事がありました。

(男性)

 「ほんまもん」に登場する偉人の歴史を、私は深く学んだことがありません。先生が偉人の歴史から学んだ「徳」を「ほんまもん」で伝えて下さり、私は「徳」を少し理解できたと感じています。自分の心に、そして他者にも忠実に向き合い、他者と豊かな関係が築けるように過ごして行こうと思います。ありがとうございました。

(女性)

 “患者さんの涙を笑顔に”スタッフが皆目指す目標を共有できて遣り甲斐を感じる環境になるように、私も「戦友」を作りたい。そのために、私の心に響いたいくつもの言葉、考え方をこれから少しずつ職場で生かしていきたい。これからの自分を見つめ直すきっかけになる「ほんまもん」ありがとうございます。息子にも読ませ、大切なものは何かを学んで欲しい。

(女性)

 血の滲むような努力の上に更に精進を続けておられる先生には頭が下がります。このようなご立派な先生に指導を受けている若き医療従事者達は本当に幸せだと思います。私のような高齢者は、彼等の未来の姿に接することができない?のは、残念でございますが、たくさんの現役の先生方に読んで頂きたいと思います。孫にも是非読ませたいと思います。

(女性)

 管理業務は正直嫌いで、適性がないと思っています。けれど、これが今「自分がやらなければいけないこと」で「責任を持って一生懸命やるべきこと」だと、バンッと背中を叩かれた思いです。「苦手だけど自分なりに努力している」に、自分のいい加減さがでます。嫌いだろうが、適性がなかろうが、自分に与えられた仕事がある。言い訳をせずにしっかり向き合っていきます。ありがとうございました。

(女性)

 患者さんのために常識をくつ返し、無理と言われている事にもチャレンジし、成功させる。小児の手術時の対応もすごいと思いました。患者さんの目線で、患者さんが望むことを考え、実践する。あきらめない。失敗してもチャレンジすることをあきらめず進む。自分の希望とは関係なしに異動があります。どんな部署に異動になっても、そこで自分のできる最大のことをしていこうと思っています。人間としても成長できるように。

(女性)

 果たして人を自分の「笑顔」を持って「笑顔」に出来ているのか。自分を振り返る機会を頂けましたこと、感謝申し上げます。共感する点が多く、自分が時間の経過に任せるような生き方をしてきたのではないか。今の自分に向き合う事が出来ました。「人」は「人」との間で生きている事、自分一人では不十分な事を日々考え、残りの人生10年、20年、充実した年月を過ごすため、「心遣い」の出来る、そんな人間でありたいと考えております。

(男性)

 岸本先生が患者さんの病気を治すために今までされてきた事、今もされている事、患者さんだけではなく、患者さんのご家族をも思いやる「誠意の姿勢」を貫いていらっしゃる事に感銘を受けました。その為に先生ご自身の心身がボロボロになっても、患者さんの笑顔、信頼を得るために、ご自身のお時間を相当に費やされ、知識、技術の習得に努められ「ほんまもん」の医師になられた事に、これからの自分の仕事にも生かしていこうと思いました。良い人材を育成し、財産とし「仕事」を「作業」としない様に心がけて参ります。

(男性)

 読み始めたら笑いもあり引き込まれるように読み終えることができました。本を読んで、先生の医師としてだけでなく人間としての本来持たなければならない姿に気づかされました。色々人間関係で悩んでいたことがとても情けなく感じました。そして言葉の意味の大切さや漢字のつくりなど一つ一つ意味があることを理解すると、とても興味が湧き日本人で良かったと思えます。ほんと他人は変えることができないので自分を変えることで、より笑顔がみられるようこれからも頑張っていきたいと思います。一生の宝にしたいと思います。もやもやしていた思いが吹っ切れました。ありがとうございました。娘と息子にも是非読ませたいと考えています。

(女性)

 読み進めていく中で、大切だと思う事が多くちりばめられて、線を引きながら読み終えました。私は若い時は、知識が豊富な人、技術が出来る人を尊敬し、目標としてあこがれていました。しかし、年齢を重ねるごとに思うことは、仕事は出来て当然であり、それを基にどう関わっているかが大切であると感じています。現場は慢性的な人員不足…。いつも「それは出来ない。難しい」と言いそうになりますが、どうすれば出来るかという前向きな考えで問題解決を行っていきたいと思います。毎日の業務は同じことの繰り返しですが、その中で小さな発見をしながら、「三方よし」の精神を忘れず、スタッフと質を上げていくことに目標をおいて日々の業務をひとつひとつ丁寧に、確実に行っていきたいと思います。どれだけ出来るかわかりませんが、日々少しずつ頑張って行きたいと思っています。私の娘にもこの本を読むように勧めるつもりです。

(女性)

 「ほんまもん」を読ませて頂き、ピシャリと頬を叩かれ、喝を入れて頂いた様な思いでした。医師がまさに疲労困憊の極にあり「立ち去り型サボタージュ」なる言葉が生まれた中、たった一人の診療科で、懸命に自己改革を図り、逃げることなく戦いを挑み続け、困難を乗り越えてきた医師が居たという事実。そうした心ある医療者たちの懸命な努力の積み重ねによって今があるんだ、という真実。そんな大切な事をいつしか忘れていたように思います。私は、時には「ほんまもん」の精神には片目をつぶり、妥協を重ねてきたのではないか…。そんな事も考えさせられました。医学部の定員を増やす以前に、一人ひとりをしっかり育てていく努力が肝心です。たとえ現状の数でも、各人の実力を引き上げる事によって不足の何割かは補えるだろうし、より質の高い仕事が出来るに違いない!そんな重要な視点を忘れていなかったか?それらを「ほんまもん」によって改めて気付かされた思いがしています。

(男性)

 先生は竹田綜合病院の「自修自得」の環境の中で、日々、病理組織検査と病理所見を照らし合わせ、整合性の照合を「黙々と」「ひたむきに」「愚直に」行われ、その結果、現在の病理組織を見逃さず、独自の治療方法を導けたと書かれていました。また、この繰り返しの当たり前のことが大変だとありました。私は「まさしく!」と思いました。今の私にはこれが欠けていると再認識しました。自分の思い通りに仕事が進まない時こそ、まず自分自身は今何をしているのか、何をすべきかを自問自答し、するべきことを「黙々と」「ひたむきに」「愚直に」繰り返し行う必要があると気づかされました。私は、他者を批判しても問題は解決しないとわかっているつもりでしたが、自分を棚に上げて他者の言動ばかりに目を向け、自分には受け入れがたい考えだ、言動だと思いがちでした。今後、仕事の方向を見失ったときには、「黙々と」「ひたむきに」「愚直に」のフレーズを思い出し、まず初めに自分を見つめられるように努力しようと思います。 「固定観念」も心に残りました。先生は、常に患者さんや家族の願いを叶えるための判断、行動をとられています。患者や家族が求めるのは同意書の説明ではなく、手術の成功、きれいな皮膚になることです。そのために技術を磨かれ、同意書をとることなく信頼を腕に置かれて手術をされました。先生は「すごい!」と思いました。組織の決まり事も撥ね退ける先生の信念と行動が患者・家族の信頼につながっているのだと思います。  職員との関係についても振り返る機会となりました。仲良し仲間ではいけないとありました。私は管理職に就きながらも、厳しさを持ったスタッフへの対応ができません。いつも言葉を選び、いかに自分の考えに同意してもらうかに神経を使っています。判断の根拠となる考えが不明確であるため強く言えないのです。そのために知識や技術を身に付けなければと何年も考えているのですが、変わりません。しかし先生の「技術力」を身に付けられた努力を知り、未だに自信が持てない私は、ひとえに努力が足りないのだと思いました。  先生は、患者さんに笑顔になってもらいたくて努力されています。その患者さんの笑顔は、また先生の頑張りの基になっているのだと思います。私もそのような、自分の努力が学生の成長の喜びに、その喜びが私の励みになるループを作って行きたいと思います。  この「ほんまもん」から自分の仕事の仕方を振り返る機会も頂きました。仕事は人と人の関係にあり、相手の気持ちを思いやれない仕事のやり方は間違っていた、仕事の目的を見失っていた、再度考えるべきと教えて頂きました。

(女性)