「ほんまもん」には様々な心に響く言葉がありました。何年たっても「ほんまもん」を読み返し、初めて読んだ時の気持ちや決意を忘れないよう、「徳」を見つけられる視点・考えを鍛え、「器」を磨けるように私はなりたいと思いました。２０歳という年で「ほんまもん」を読むことが出来て本当によかったです。

（看護学生）

　辛い状況でも戦うために人間学が大切だということを「ほんまもん」から学びました。
自分自身、他人の嫌なところを見てしまった時にグチをこぼすのではなく、その人と反対の事をして自分のプラスにしようと思いました。
本の中で一番印象的だったのは、ひたすら努力をすること、辛くなったら歩いてもいい、でも努力を止めてはいけない、というところです。私自身、スポーツ選手の本を読むのが好きで、努力は大切と書いている人はたくさんいましたが、歩いてもいいから止めないでという文章には先生の応援してくれるような優しさを感じました。私もこれからも少しずつ努力を積んで腐らずに頑張って行きたいです。

（看護学生）

　「ほんまもん」の中には「患者さんの涙を笑顔に変える」という言葉が多く出てくる。将来、医療に従事しようとしている私は、その言葉を聞いて、自分もその手助けができたらいいなと感じた。そのためには、自分自身が「努力」することが大切である。「努力しなさい」、何度となく色々な人から言われてきた。しかし、実際の所、どのように努力したらよいのか、明確に教えてくれる人はいなかった。「ほんまもん」の中には、「努力」のための２つのことが書かれていた。
１つ目は「準備を大切にすること」である。準備の段階では、誰もみていないし、適当にごまかした方が楽をできる。しかし、授業までの事前課題などを一生懸命に取り組んでいる人は、その後の質が違うのを日々感じてきた。準備段階において努力を怠らなければ、後に大きな差となる。今のうちから小さな積み重ねをして行く事が、将来にとって重要であると学んだ。
努力の２つ目は、「無双を目指すこと」である。私は日頃から、自分に出来そうな所をある程度考えながら生活してしまっている。その方が、出来なかったという思いをしなくて済むからである。しかし、それでは成長はできない。高い目標を持ち、それに向かって努力をし続ける事は、ゴールが見えなくて少し怖いことだろう。だが、本には無双はほとんどの人が無理だけれども、目指すことは誰でも出来る、と書いてあった。無理な事でもやってみる、挑戦してみる。それが、自分が成長する第１歩なのではないかと感じた。自分を成長させる努力の仕方として、高みを目指していきたい。

（看護学生）

　「ほんまもん」を読んで、岸本先生は患者の立場から物事を考えており、その上、治療をスムーズにしており、とても努力したんだなと思いました。誰しも患者の痛みや辛さを経験することはできないが、寄り添って患者の為に時間を割くと言う精神に心を打たれました。今、看護師に向けて多くの知識と技術を習得しています。しっかりと身に付けた上で、実習でしっかり患者さんの目線に立って物事を考え、患者さんが早く苦痛がなくなるような対策を考えられるようになりたいです。
孤独との戦いほど辛いものはないと思います。誰にも相談できない状況であったら、きっと私は挫折していたと思います。しかし、「ほんまもん」を読んで考えが変わりました。自分との戦いに負けてしまったら、もう何もすることが出来ないからです。さらに、自分の利益も大切だけど、何より他者から「ありがとう」の感謝の気持ちを言われた方がさらに頑張れると思いました。自分の睡眠時間、自由時間を削って他者のために何かを行うことは難しいけど、他者から言われる感謝の言葉を大切にして行きたい。努力するということは日々の積み重ねでもあり、とても大変だと実感しました。しかし、努力しないでいると何も進まず、ずっとそのままになってしまうので、少しずつでも毎日コツコツ行うことが大切だと感じました。先生が教えて下さったどんなに多くの知識を持っていても、行えなかったら死学であるという言葉がとても印象的でした。知識はとても大切であるが、行うことができて生学であると改めて感じました。当たり前のことを怠らず、日々の努力など岸本先生からの助言を大切にして行きたいです。

（看護学生）

　知識や技術を身に付けていても、実際に患者さんの役に立たなければ、それは実学とは言わない。患者さんの涙を笑顔に変えられなければ、それは死学であるという言葉で今までの自学を見直すきっかけとなりました。まだ学生であり、実際に患者さんと接する機会は少なく、援助することも限られています。ですが、臨床の場ではなく机に座り授業を受けている現在、テストで単位がとれれば満足という次元でした。ただ知識を得てもそれは自分の単位のためであり、臨床の場で活かす知識を得よう、活かす知識としようとはしていませんでした。これはただの死学に過ぎないと言う先生の言葉に自分の不甲斐なさを強く感じました。あと１年の看護学校生活で実学を得るか、死学を得るか、それは自分の意志しだいであると考えさせられました。また、その知識を得ても、その知識を活かし自分で考えアウトプットできなければ自分の力はつかないということから、自分で常に考え行動することは患者さんの役にも立ち、さらに自分自身を成長させてくれるのだと思いました。
その自分自身の成長ということに関しては、誰でも長い間働いていれば貫禄や経験値は増加しますが、中身はただ働いていても上がらない。この言葉から私は数年後の自分を想像するのが怖かったです。中身との差を広げないようにするためには、常に自分を磨き続ける事が大切であると学びました。
患者さんのために知識や技術を基盤に自分で考え行動し、患者さんから逃げ出さない事が大切であることも教えて頂きました。
実際に５月より実習が始まります。その前に、この「ほんまもん」を読み、自分の知識には実学と死学があるということが分かり、少しでも実習では実学が身に付けばいいなと思っています。自分磨きを怠る時が来ると思いますが、そんな時はこの「ほんまもん」をまた読み返し、自分の目指している看護師像に近付ける努力をしているか再確認したいと思います。

（看護学生）

　医師だから、看護師だからといって全ての人が完璧な医療人ではないと思います。医療についての知識、これまでに積んで来た経験、それらを活かす力、人間性…様々なことが絡んで信頼される医療人になって行くのだと考えます。まさに岸本先生がおっしゃっていた“医療＝医学＋人間学”だと思います。私も始めは、看護の知識を身に付けて思いやりを持った看護師になろう！といったほぼありきたりな目標を掲げて日々の勉学に励んでいました。しかし、実際には知識を身に付けただけでは何の役にも立たず、実習へ行ってもあたふたするばかりでした。患者さんを目の前にして自分に何ができるのか、どうしたら良いのか、全く分からなかったのです。そのことを活かし、それからは看護過程や講義を“患者さんをイメージしながら考える”ということを始めました。そうすると、不思議と内容も頭に入りやすくなり、実習でも少しずつではありましたが、患者さんの役に立つことができました。
「ほんまもん」の内容にもあったように“イメージ力”というのはとても大事だと実感しています。ただ単にイメージするだけではいけないと思いますが、日々の勉強で見聞きしたことを自分のイメージと共に頭に入れるとアウトプットしやすくなると感じました。３年生になるとインプットよりアウトプット、活用する機会が多くなるので、しっかりとイメージしながらさらに勉強して行きたいと思っています。
「ほんまもん」で印象に残っている言葉は、“才を誇るよりもちょっとずつ徳を積むことの方が尊い”という一文です。これは医療だけでなく、自分の人生の中でも大切なことだと感じ、グッときました。私は自分の才能を誇るタイプではありませんし、そもそも才能はないと感じています。そんな私でも、相手のことを考え常に思いやりを持つこと、人の役に立つことで徳を積んで行き、少しでも人間性や良いところに気付き、さらに成長して行けると思います。まだまだ人生経験も少なく、人間として未熟ですが、「ほんまもん」を読んで学んだことを活かして努力を重ねて行きたいです。これからくじけそうな時は、「ほんまもん」を思い出したいと思います。

（看護学生）