理事長就任のご挨拶

このたび、一般財団法人竹田健康財団の理事長に就任いたしました浅野晃司と申します。 長きにわたり会津地域の医療・介護・福祉に貢献してきた、歴史ある財団の理事長を拝命しましたことを大変光栄に思うと同時に、その責任の重さを深く感じております。
私は1986年に東京慈恵会医科大学を卒業後、37年間にわたり泌尿器科医として大学病院に勤務してまいりました。そして2025年4月よりご縁をいただき、当財団に赴任いたしました。温かく迎えていただいたことに、心より感謝申し上げます。
竹田健康財団は、1928年に竹田秀一先生が市内・中大和町に竹田内科医院を開設されたことから始まり、以来、総合医療センター、山鹿クリニック、芦ノ牧温泉病院、エミネンス芦ノ牧など、地域に根ざした医療・介護・福祉の多くの施設を展開してまいりました。
その根底には、「信頼されるヘルスケアサービスを提供し、地域に貢献する」という確固たる経営理念が脈々と流れており、これからも揺らぐことはありません。
昨今、新聞やテレビ、SNSなどで年金・医療・介護といった社会保障に関する報道が多く見られるようになりました。実際に医療・介護を取り巻く環境は年々厳しさを増しております。診療報酬や介護報酬は長年にわたりほぼ横ばいのままである一方、薬品・医療機器・医療材料・建築費用などの経費は高騰を続けており、地方の医療機関にとって財務状況の維持が困難になってきております。また、人材不足も地方都市における大きな課題のひとつです。
こうした構造的な課題はすぐに解決できるものではありませんが、私たちは知恵を出し合い、力を合わせてこの難局を乗り越えてまいります。
現在、当財団には2,100名を超える職員が在籍しており、それぞれが「竹田人」としての誇りと使命を胸に、日々現場で力を尽くしております。職員一人ひとりがいきいきと働ける環境を維持・向上させることは、私の重要な役割と認識しており、それはひいては地域の皆様に質の高いサービスを提供し続けるための土台となるものです。
今後も、地域の皆様や医療関係者の皆様との絆を大切にし、信頼され、頼られる医療機関であり続けられるよう、職員一同力を合わせて精進してまいります。
どうか今後とも、変わらぬご指導、ご鞭撻、そして温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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