規則正しい生活をすることは、人の体にとって自然で、体調も整えやすくします。
具体的には、朝起きて日中は活動し、夜はあまり遅くならないうちに就寝し、十分な睡眠時間、バランスの取れた食事を出来るだけ決まった時間にとるなどです。
すると、疲労から回復しやすくなったり、胃腸の調子が整って食欲が増したり、排泄が規則的になるなど、体力の回復が促されます。
担当医から運動の許可が出たら、無理のないペースで体を動かしてみましょう。
簡単な家事、家の階段の昇り下りといった日常的な動きから始めてみましょう。
また適度な運動は気分転換にもなります。
ただし、張り切りすぎると疲れてしまいますので、調子が悪いときには休むことも大切です。
体力の維持、感染を防ぐためにもバランスのよい食事をゆっくりととりましょう。
しかし、「がんばって食べよう」と思うあまり、食べることがつらくなってしまうこともあるかもしれません。病気になると心配や不安、生活環境の変化、薬による副作用など、様々な原因で食欲は低下します。無理をしないで体の調子やおなかの具合に合わせて、食べられるものから食べるようにしましょう。
食事の内容については栄養士に相談することができます。また、食品の種類によって病気が進行したり、治療に影響を及ぼすことはほとんどありません。
治療を受けている方が点滴後に「今までより疲れやすくなった」「休養を十分取ったはずなのに体がだるい」「よく眠れない、眠りが浅い」といった悩みを持つ人は少なくありません。
休憩を十分取り、気分転換を行う事で改善できます。体調が許せば外へ出て、気持ちをリフレッシュさせましょう。また、「よく眠れた」「疲れが回復した」と自分が満足を感じられれば睡眠の長さは問題ありません。規則正しい生活と適度な運動で睡眠の質を良くすることができます。また、1時間以内の昼寝は疲れにも気分的にもよいことがあります。
自分に予測ができない治療をうけるときや病気の事を考えると、いろいろな不安を感じてしまうのは当然のことです。そのような不安を解消する為には何ができるでしょうか?
また、患者さんに対する心のケアの専門家〈精神科医、心理療法士など〉もおります。抵抗を感じる方も多いようですが、心のケアは患者さんの多くに必要なことです。専門家に頼ることで不安が解消されることも多いので、気軽に受診してみましょう。