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地域がん診療連携拠点病院

地域がん診療連携拠点病院とは

緩和ケア病棟開設までの歩み

 会津地域に「ホスピス病棟」を作ろうと言う運動は、地元有志、会津若松医師会、会津仏教、会津キリスト教会の方々が参加して組織された「会津ホスピス研究会」というボランティア団体による勉強会から始まりました。1980年代後半の事です。
 以来、多くの市民の参加を得て熱心な活動が続けられてきました。
 2009年、竹田綜合病院の新病院計画の中に「緩和ケア病棟」が示されたことを受け、会の名称を「生と死を考える会・会津」と変更し、活動は現在にまで至っています。

 このように長い期間、ホスピスを考える市民活動が続けられてきたわけですが、この間に、「終末期医療」に対する考え方は、医学の進歩や社会情勢の変化を背景にして、大きく変わって行きました。
 「ホスピス」という「看取りの病棟・終の住処」という概念から、身体的苦痛、精神的苦痛を出来る限り緩和し、最後までその人らしく生きぬく医療を提供する場として「緩和ケア病棟」が求められるようになっていったのです。


 そして、平成26年9月1日、竹田病院総合医療センター10階東に、待望の「緩和ケア病棟」(15床)が誕生しました。
 地域がん診療連携拠点病院として会津地域で初めての「緩和ケア病棟」の稼働となります。
 病棟では、認定看護師やリハビリスタッフ、MSW、栄養師など多職種が関わり、全人的に患者さんを支える医療を提供してまいります。
 また、家族室やファミリーキチン、静かに時を過ごせる展望ラウンジなど施設は大変に充実しており、ご家族と共に穏やかな時間を過ごしていただける配慮が充分になされています。

 『去りゆく日を待つための病棟から、その人らしく生きる、生き切っていただくための病棟へ…』
 そんな願いを込めて、私たちはこれから「緩和ケア病棟」の運営に全力を尽くしてまいります。

 

 

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