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地域がん診療連携拠点病院

地域がん診療連携拠点病院とは

がん診療のご紹介

乳がんについて

外科科長 岡ア 護

早期発見に対する取り組み

早期発見、特に自己検診や医師の視診、触診で見つけられない早期がんの発見が大切です。
早期がんはレントゲンでよく写る石灰化としてのタイプと、超音波(エコー)でよく見える、しこりとしてのタイプとがあります。エコーで診えてもレントゲンで診えないこともあり、また、逆もあります。誤診を少なくするには両者を併用することが必要です。

検査

市町村の検診でレントゲン検診(マンモグラフィー)が普及してきました。 一方、職場検診でエコー検診を採用する企業が増えてきています。ある職場では2年前に視触診を廃止し、エコー検診を導入したところ乳がん発見率が数倍に増加しました。
最近、当院のエコー併用の細胞診断で4mmの乳がんの診断ができました。(これまでの最小記録は3mmです。)10mm以下の乳がんを微小乳がんと言い、早期乳がんの中でもさらに予後のよいものとされています。

治療

治療は@手術A抗がん剤点滴治療B放射線治療Cホルモン剤治療Dリハビリ治療から成り立ちます。

手術は外科医だけで行うものではありません。麻酔科の先生に硬膜外麻酔を併用した全身麻酔をかけて頂きますので術後の傷の痛みはほとんどありません。乳房温存術の場合や、代表のリンパ節摘出(センチネルリンパ節生検)の場合、病理の先生に手術中に標本を見ていただき(迅速病理診断)必要十分な、切除範囲を決めます。 乳がんの抗がん剤のメニュー(プロトコール)は20種類以上あります。当院で採用しているのは、主に(CMF・CEF・FEC100・FEC+T・TC)の5種類です。日本乳がん学会やザンクトガレンのガイドラインにしたがって、一人ひとりの病理診断に基づき、各プロトコールが再発予防に何%期待できるのか、重大な副作用は何%かを示し、決めていただいています。多くは、3週間毎の通院、期間は3ヶ月から半年かかります。抗がん剤専用の点滴室には専任の薬剤師、看護師が詰めています。 なお、早期の場合は抗がん剤を省略できます。 放射線治療は専門の先生に治療計画を立てていただきます。乳房温存術の場合とリンパ節転移が4個以上あったときに適応となります。 当院では、抗がん剤が終わった後に施行しています。週に5日で一ヵ月半かかります。 ホルモン剤治療は顕微鏡診断(病理診断)の結果で効く人がわかります。以前は内服では5年間で終了しましたが、最近はさらに継続すると有益な薬剤があります。(抗がん剤、ホルモン剤とも健康保険の範囲内ですが、大変高価ですので、より経済的な薬品:ジェネリック医薬品を採用しています。) リハビリ(作業療法)は手術前から関わって頂いています。術後の腕の機能回復、腕のむくみ(リンパ浮腫)の予防と治療をお願いしています。

通院と定期検査

予防とサプリ

以上のように、当院の乳がんは早期発見から治療に至るまで様々な職種が体制を組み、充実した医療を提供しております。今後も更なる乳がん治療成績の向上を目指してスタッフ一同、日夜努力してまいります。

乳腺超音波検査(外来・健診センター)統計

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